村上養鶏場では、年に3~4回鶏の入れ替えを行います。若鶏が卵を産み始めて2~3週間ほどの小さな卵を初たまごと言います。古来より安産や長寿祈願の縁起物とされていますが、サイズが小さいのであまりお店に並ぶことはありません。卵を産み終えた親鶏は、しっかりとした味とうまみが特徴ですが肉質が固く一般的ではありません。
「一生懸命産んでくれた親鶏も、産まれてきてくれた卵も、ひとつたりとも無駄にはしたくない。私たちが真心をこめて大切に大切に育てた鶏も卵も、最後まで美味しく食べてもらいたい」
そんな思いで作ったのがHALL・IN・ONE・EGGです。
赤ちゃんたまごと親鶏のスープ
朝倉山椒の黒キーマカレー
住山ごぼうの黄キーマカレー
私たちは、村上養鶏場の初たまごと親鶏を使って何とか加工品が作れないかと試行錯誤していました。
そんな時に…
JR西日本と京都北都信用金庫のコラボ企画である「缶詰開発プロジェクト」を知り、応募しました。
卵は完全栄養食と言われるほど栄養価が高く、缶詰に出来ないかと考えていた私たちにはピッタリの企画でした。
幸い最終の3社に選ばれ、赤ちゃんたまごと親鶏のスープを商品化することが出来ました。
卵と親鶏の缶詰スープ JR西などと丹波市の業者が共同開発 | 神戸新聞NEXT (kobe-np.co.jp)
商品完成後は、JR城崎温泉駅での販売予定でしたが、ちょうど新型コロナウィルス感染拡大という予期せぬ事態となり、JR城崎温泉駅での販売を断念するしかありませんでした。
自社で販売するしか道がなくなった私たちは、缶詰のバリエーションを増やそうと新たに4種類の商品開発に取り組みました。
そこで完成したのが、丹波市特産の丹波黒豆の塩麴ラー油漬け・丹波篠山市特産の住山ごぼうの黄キーマカレー・朝来市特産の岩津ねぎの塩麹オイル漬け・養父市特産の朝倉山椒の黒キーマカレーです。
種類も増えて、さぁがんばって販売するぞ!
しかし、そんなに世の中あまくはありませんでした。
丹波黒豆のラー油と岩津ねぎのオイルの製造をお願いしていた方に、急に「製造できない」と言いだされてしまい製造を断念しました。せっかく商品開発した丹波黒豆の塩麴ラー油漬けと岩津ねぎの塩麴オイル漬けですが、もう世に出ることはありません。
現在は、赤ちゃんたまごと親鶏のスープ・住山ごぼうの黄キーマカレー・朝倉山椒の黒キーマカレーの3種類を販売しています。
栄養満点、うまみ凝縮のカレー缶詰開発 流通規格外の初産み卵と親鶏活用 丹波市の企業 | 丹波 | 神戸新聞NEXT (kobe-np.co.jp)
HALL・IN・ONE・EGGを商品化するきっかけとなった赤ちゃんたまごと親鶏のスープの製造をお願いしたのは、京都府与謝野郡にあるリフレかやの里農産加工施設です。
この加工施設は障害者の自立支援をされていて、赤ちゃんたまごと親鶏のスープも障害を持った多くの方々の手によって製造されています。
ひとつひとつ手作業で丁寧に詰めていきます
一缶ずつ真空・巻締し、加熱殺菌後に検査します
私たちは、これからもこの加工施設の皆さまと一緒にHALL・IN・ONE・EGGを製造したいと考えています。
皆さまにお買い上げいただいたHALL・IN・ONE・EGGの売上の一部は、こども食堂や子育て支援活動を応援してます。
私たちはこれからもHALL・IN・ONE・EGGの新たな商品開発に取り組みます。
もったいないからうまれた
HALL・IN・ONE・EGGがいつまでもつづきますように!